銘柄分析

スノーピークの株価を予想!今後の将来性は?株価下落でやばいのか?

東証プライム
証券コード:7816

今回は、近年のアウトドアブームで業績が絶好調のスノーピークを紹介します。

キャンプ用品が売れていて業績好調が続いていますが、今後の将来性はどうなのか?

ズバリ、今後の成長のカギは「海外比率」だと思っています。

これからの同社の海外展開に注目です!

※投資は自己判断、自己責任でお願いします。

スノーピークの概要

時価総額:1,030億円

株価:2,692円

PER:30.91倍

配当利回り:0.44%

(2022年4月14日時点のデータ)

スノーピークは、キャンプ用品、登山用品、アパレルの企画、製造、販売を行なっている会社です。

製造に関しては、焚き火台は同社で作っていますが、それ以外の9割以上は協力会社に委託して作ってもらっていますので、「販売」が中心の会社と言っていいと思います。

工場をほとんど所有していないので「ファブレス企業」ですね。
※ファブレス企業・・・工場を所有せず製造業としての活動を行う企業

高級品に強みを持っており、永久保証制度を敷いているのが大きな特徴です。

16期連続増収を達成!


(出典 スノーピーク)

スノーピークは長年にわたり成長を続けている素晴らしい企業です。

近年のキャンプブームで一気に注目を集めましたが、それ以前からも売上は右肩上がりに成長しているのがわかると思います。

今後は海外比率がカギになる!

国内販売は直近の1、2年はめちゃくちゃ好調です。
今後においても短期的には好調を維持すると思っています。

ただ、長期的に見ると成長が鈍化する可能性が高いと思っています。

日本国内において人口減少が深刻になっており、特に団塊の世代の子ども(40代、50代)以降の人口は目に見えて少ないです。

そういった環境の中で、キャンプ人口が長期的に急増していく可能性は低いと考えるのが自然だと思います。

なので、これから持続的に成長するためには「海外比率」を高めていく必要があります。

スノーピークの2021年の海外比率は24%です。


(出典 スノーピーク)

2020年20%→2021年24%に海外での売上を伸ばしております。

金額にして28億円も増加しています。

特に米国、韓国、台湾、英国での売上成長率がすごいですね。

米国→EC展開が奏功 +73%

韓国→すべてのチャンネルで売上が伸長 +83%

台湾→EC展開で好調 +53%

英国→EC展開が奏功 +281%

今後においても積極的に海外展開を行なっていくようです。


(出典 スノーピーク)

2024年までに海外売上比率を40%にまで引き上げる計画です。

海外戦略の強化に伴い、2024年までに売上495億円、営業利益100億円を計画しております。

【海外展開の新しい動き】

中国→23年中に体験施設など併設の拠点の開設

欧州→欧州向けECを22年中に開始し拡販を狙う

業績について


(出典 株探 https://kabutan.jp

2021年12月期に関しては、世界的なキャンプブームにより売上、利益ともに素晴らしい業績を上げております。

2022年12月期も引き続き好調を維持しておりますが、減益となったことで株価は下落しました。

2023年12月期の会社予想は過去最高の業績予想となっております。

国内での販売が絶好調な上に、海外でも米国、韓国での認知度が拡大している状況です。

短期的には絶好調の状況が続くと思っています。

収益性が高い!


(出典 株探)

営業利益率が11.9%あり、めちゃくちゃ高い利益率となっております。

さらに、ROE13%ROA7%とこれまた素晴らしい数値です。

一般的にROEは10%以上、ROAは5%以上あれば優秀とされておりますので、スノーピークはこの数値を大幅に超えております。

収益性がめちゃくちゃ高い企業といえます。

ROE・ROAとは?

✴️ ROEとは、自己資本利益率の意味であり、株主から集めた資金を使ってどれだけ効率的に稼ぎましたかという指標になります
ROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

✴️ ROAとは、総資産利益率といい、総資産からどれだけ利益を生み出したかを示す指標です。
ROA(%)=当期純利益 ÷ 総資産 × 100

財務について

(出典 株探)

自己資本比率が48%あるので問題ないと思います。

一般的に、自己資本比率は40%以上あれば問題ないとされております。

配当について

・1株配当推移

【配当】
2019/12 6.3円
2020/12 6.3円
2021/12 10円
2022/12 12円

配当利回り:0.44%(2022/12)

配当性向:13.9%(2021/12)

スノーピークに関しては、成長株ですので配当を狙う銘柄ではないと思います。

配当よりも今後の成長のためにお金を使ってもらって、さらなる業績アップで株価を上げてほしいと思っています。

株主優待について

優待回数:1回/年

優待確定月:12月

<優待内容>

・スノーピーク直営店のほか、グループ店舗で使える優待割引クーポン(15%割引)

100株:1枚
500株:2枚
1500株:3枚

※株式継続保有期間1年以上が条件となっております。

株価チャートについて

3年間の株価チャート(日足)を出しております。

(出典 株探)

世界的なキャンプブーム到来により、スノーピークに注目が集まり、株価も2021年あたりから上昇しております。

最高値4,490円をつけた後は、業績が良いにも関わらず株価は急落しています。

これは、アメリカの利上げ局面であったことから、全体的にグロース株が売られる状況でしたので、スノーピークもその影響を受けた形ですね。

相場がグロース優位でないと、いくら業績が良くても厳しいです。

グロース優位の相場であれば、株価の上昇がかなり期待できる銘柄ですね。

個人的には2,000円あたりが買い場なのかなぁと思っています。

テクニカル分析についてにの記事はこちら↓
株・FXで必須のテクニカル分析(指標)の意味をわかりやすく解説!

まとめ

<スノーピークのまとめ>

・世界的なキャンプブームで業績は絶好調
→国内、海外ともに好調を維持

・収益性が高い
→ROE13%以上

・財務は問題なし
→自己資本比率が48%

・長期的には「海外比率」がポイント
→2024年までに海外比率40%を目指す

・中国に本格進出
→B to Bを主軸に販路開拓

今後のスノーピークの成長を占う上で最も重要なポイントは、「海外比率」です。

国内販売は今は絶好調ですが、長期的には頭打ちな状態となり成長が鈍化する可能性があります。

なので、米国を中心に海外戦略の強化を進める必要があります。

世界的なキャンプブームである現在において、どれだけ海外での認知度を高めていけるかが勝負です。

2022年に中国に本格進出するので、これからの展開にも注目です。

以上。

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