今回は、今後の市場規模が大きく拡大することが確定的なeスポーツにスポットをあてたいと思います。
世界的にeスポーツの認知度が高まっている中で、日本はまだまだ市場規模が小さく認知度もイマイチです。
こういった市場は大きく成長する可能性があり、その関連企業の株に注目がどんどん集まってくると思います。
今回の記事を参考にして頂ければと思います。
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。
eスポーツの市場規模について
eスポーツは、日本でも徐々に認知されつつあり、市場規模は拡大しています。
上の表は、日本のeスポーツの試合観戦、動画視聴者の数の推移を表しています。
年々、その数は増え続けており、2021年以降もその数は右肩上がりに増え続けていく予想です。
そして市場規模も拡大していってます。
2020年では前年比109%の66.8億円だったのですが、2024年には184億円になるという試算が出ています。
これはあくまでも予測なので、これ以上の市場規模になる可能性は十分にあります。
ただ、日本のeスポーツは世界的にみたら、かなり遅れをとっていることも事実としてあります。
上の表を見て頂けたらわかりますが、アメリカ、中国、韓国の3カ国が市場シェアの半分以上を占めております。
日本の市場規模のシェアは、たった0.5%に過ぎません。
ですが、逆に言ったら、これからの成長が期待できますし、伸びしろがかなりある市場だと思います。
eスポーツ大国のアメリカでは、eスポーツ大会の試聴数は、NFL(アメフト)、MLB(メジャーリーグ)、NBA(バスケットボール)の試聴数に匹敵または超えているという調査もあります。
eスポーツは、今後も成長していく分野だということがわかって頂けたと思います。
eスポーツ関連銘柄
それでは、これから成長していくであろうeスポーツの関連銘柄を紹介します。
【eスポーツ関連銘柄】
・カプコン[9697]
→「ストリートファイター」などのeスポーツ大会
・サイバーエージェント[4751]
→カードゲームアプリの大会を開催
・ミクシィ[2121]
→「モンストグランプリ」を開催
・ネクソン[3659]
→韓国最大規模のeスポーツ専用施設「ネクソンアリーナ」を持つ
・デジタルアーツ[3676]
→世界最大級の格闘ゲーム大会「EVO」の日本誘致
・KADOKAWA[9468]
→eスポーツ総合メディア「ファミ通AppVS」
・ガンホ[3765]
→「TEPPEN」のeスポーツ大会
・バンダイナムコ[7832]
→「鉄拳7」のeスポーツ大会
・イーガーディアン[6050]
→eスポーツチームを持つセキュリティ会社
・GameWith[6552]
→eスポーツの動画配信
・三菱地所[8802]
→保有する施設にeスポーツ大会を誘致
この中から、わたくしが注目する2銘柄を紹介します。
①イーガーディアン[6050]
②GameWith[6552]
①イーガーディアン[6050]
イーガーディアンは、インターネット関連のセキュリティ会社です。
ゲーム関連のセキュリティに強みを持っており、最近はeスポーツにも力を入れている企業です。
企業としては、まだまだ小規模ですが、インターネットのセキュリティ会社としては、かなり有名な会社です。
今後も成長し続ける企業だと思います。
イーガーディアンは、ゲーム好きの社員が多いことから、eスポーツチーム「e-Guardians(イーガーディアンズ)」を創設しています。
会社としても、このeスポーツチームをサポートをしていくということで、eスポーツに理解があることがわかりますね。
<業績について>
(出典 株探 https://kabutan.jp)
売上、利益ともに順調に伸ばしているのがわかると思います。
営業利益率が17%もあり高い水準ですね。
そして、ROEは25.3%、ROAは19.1%で、めちゃくちゃ高いです。
かなり稼ぐ力がある企業だと思います。
業績に関しては全く問題ないですね。
素晴らしいです!
eスポーツがもっと活況になってくれば、同社の強みであるゲームセキュリティがますます注目されると思いますので、今のうちにチェックしておきたい銘柄の1つですね。
②GameWith[6552]
GameWithiは、国内最大級のゲーム情報メディア「GameWith」を運営する企業です。
ゲームを見つけるための情報を提供したり、ゲームを有利に進めるための情報を提供(攻略情報)しています。
また、専属のゲームタレント及びeスポーツ選手によるゲーム実況の動画配信を行なっています。
近年では、eスポーツにも力を入れてきており、所属の選手が世界的な格闘ゲーム大会でベスト5に入っています。
また、19年3月にインドのeスポーツ大会の企画・運営会社の「GamingMonk社」に新規投資したり、19年11月には、タイでeスポーツ競技場運営を行うシンガポールのインフォフェドへ出資したりと海外展開を加速させています。
<業績について>
(出典 株探)
売上・利益ともに減少しており、厳しい経営が続いています。
2021年はコロナの影響を受けて、広告単価の減少や新作ゲームのリリース遅延などにより赤字になってしまいました。
なので、今からこの銘柄に投資はすることはリスクがあるので、オススメできません。
ですが、将来的にeスポーツが盛り上がりをみせてきて、同社の業績が上がり始めてくれば、投資を考えてもいいのかなぁと思いますね。
最初に書きましたように、eスポーツはこれから伸びていく成長産業であるので、今から関連銘柄をチェックしていく必要があり、GameWithはeスポーツと深く関わっていくと思います。
すぐには投資できませんが、監視銘柄として今後の動向をチェックしていきたいと思います。
業績の見方についての記事はこちら↓
株探を使って業績を分析する方法(成長株編)簡単にサクっと分析!
その他の注目銘柄
2つのeスポーツ関連銘柄をピックアップしましたが、他にもう1つ、意外な銘柄を紹介したいと思います。
それは、三菱地所[8802]です。
三菱地所は大手不動産会社で、三菱グループの中核企業の1つです。
その三菱地所がeスポーツに参入するというニュースがありました。
(出典 日本経済新聞)
三菱地所が保有する施設に大会を誘致したり、再開発にもeスポーツを生かして、来街者が集うまちづくりを目指すというものです。
大手不動産会社も、eスポーツに注目をしており、これからも積極的に投資をしていくと思われます。
三菱地所が、これからeスポーツとどういう風に関わっていくのが楽しみなので、今回取り上げました。
まとめ
<eスポーツ関連銘柄2選+注目銘柄>
①イーガーディアン[6050]
→ゲーム関連のセキュリティで強み
②GameWith[6552]
→eスポーツに力を入れていて、海外展開を加速
【注目銘柄】
三菱地所[8802]
→eスポーツに参入
以上。