東証JQ
証券コード:6890
今回は、半導体銘柄であるフェローテックホールディングスを紹介します。
引き続き半導体の需要は高いと思いますので、好業績を維持していくと思っています。
半導体銘柄のほとんどは割高水準にありますが、フェローテックは割安なままなので、狙い目だと思っています。
今回の記事を参考にして頂けたらうれしいです。
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。
フェローテックの概要
<事業内容>
フェローテックは半導体ウエハや半導体設備向け部品を製造している会社です。
【半導体装置関連】
→ 真空シール、石英製品、シリコンパーツ、セラミックス、CVD-SiC、再生ウエハ、装置部品洗浄、石英坩堝など
【電子デバイス】
→ サーモモジュール、パワー半導体基板、磁性流体など
特に、真空シールとサーモモジュールは世界でもトップシェアを誇ります。
真空シールの世界シェア:65%
サーモモジュールの世界シェア:36%
ちなみに真空シールはこんなのです。
↓
(出典 フェローテックホールディングス)
真空シールは、真空雰囲気内への回転導入機としての役割を担っており、半導体・FPD・LED・太陽電池各製造装置の機能部品として利用されています。
フェローテックは、トップシェアの真空シールやサーモモジュールが有名ですが、それ以外の製品も好調のようです。
<製品別売上高>
(出典 フェローテックホールディングス)
上記の製品別売上高を見て頂ければわかりますように、前年と比較して、全ての製品の売上が大幅に伸びております。
素晴らしい!
エクセレント!
業績について
(出典 株探 https://kabutan.jp)
2022年3月期は、売上、利益ともに過去最高の数字が出ました!
そして2023年3月期の会社予想は、売上高が+49%増、営業利益は+50%増で過去最高を更新する数字が出ました。
果たして2024年3月期のガイダンスはどんな数字が出てくるのか?
半導体需要は2024年以降も引き続き活況なのか?
2023年3月期の本決算に注目です。
財務について
(出典 株探)
剰余金はちょっと物足りない感じでしたが、自己資本比率は40%以上ありますし、有利子負債も減少していたんで、問題ないと思ってました。
ですが、まさかの増資を発表!
(2021年11月22日)
最大で222億円を調達するとしています。
資金使途は、中国子会社で生産する半導体製造装置用の石英部品や金属加工設備増強などに173億円を充てるとしています。
そして26億円を社債の償還資金として使い、残りを借入金の返済に充当するようです。
調達資金のほとんどを設備増強などの設備資金として使うので、この増資は個人的にはプラスとして捉えています。
増資は株の希薄化により、株価は一時的に下落しますが、将来のための成長に使うのであれば株価はすぐに回復します。
今回のフェローテックもすぐに株価は回復しています。
問題ないと思います。
しかし、今回の増資はびっくりしました。
今後は、強固な財務基盤を築いくれることを期待しています。
「増資」についての記事を書いていますので、参考にして下さい!
「増資」や「自社株買い」による株価の影響について!株価は上がる?下がる?
配当について
・1株配当推移
【配当】 | |
2019/3 | 24円 |
2020/3 | 24円 |
2021/3 | 30円 |
2022/3 | 46円 |
配当利回り:1.46%
配当性向:13.5%(2021/3)
業績好調なので、増配しております。
ただ、半導体需要に対応するために設備資金や運転資金に多額のお金を使うと思いますので、大幅な増配はないのかなぁと思っています。
株価チャートについて
3年間の株価チャート(日足)を出しています。
(出典 株探)
2020年のコロナショックから、株価は右肩上がりに上昇しています。
業績が好調、アメリカの金融緩和、半導体需要の急増などが重なったことで、大きな上昇につながったと思います。
今後についてですが
多くの半導体銘柄はかなりPERも高くなっており割高感があるので、大きな上昇は期待できないかなぁと思っています。
ですが、フェローテックは他の半導体銘柄よりもPERが低く割安であるため、上昇の余地はかなりあると思っています。
半導体銘柄に資金が来れば、割安であるフェローテックが大きな伸びをすると思っています。
アメリカの金利上昇もありますし、なかなか半導体に資金が来ない可能性がありますが、必ず注目される時期は来ると思います。
個人的にはめちゃくちゃ期待している銘柄の1つです。
以上。