近年は、投資を始める方が多く、FXを選択する人が増えています。
FXは少資金から始められることから、投資を始めるにあたってのハードルは低いといえます。
しかしFXを始めたばかりの方であれば、FXの口座は開設したものの、取引の方法がわからないという方も多いと思います。
そんな初心者の方のために、FXで取引を行うにあたって注文方法と決済方法について、わかりやすく解説します。
なお、取引ツールは世界的に人気のMT4の画面をもって解説します。
<国内FX業者と海外FX業者の違いが知りたい方はこちら↓>
国内FX業者と海外FX業者の違いについて徹底比較!メリットとデメリットは?
MT4とは
MT4(メタトレーダー4)とは、MetaQuotes Software(メタクオーツ・ソフトウェア)社によって開発された取引ツールです。
日本国内ではMT4を使用できるFX業者はいまだに少ないものの、世界的にはほとんどのトレーダーがMT4を使って取引を行っています。
そんなMT4には様々なメリットがありますが、主に人気の理由は以下のような特徴があげられます。
・1つの画面に複数のチャートを表示できる
・インジケーターが標準で50種類以上搭載されている
・自動売買のプラットフォームとして活用できる
・標準搭載以外にも独自のインジケーターを開発できる
このように、MT4には様々なメリットがあります。
取引を行うにあたって、チャート分析は必須となりますが、分析をするにはインジケーターが欠かせません。
そのインジケーターが、移動平均線やボリンジャーバンドなど50種類以上を無料で使えるのは、MT4のみでしょう。
また、標準搭載のインジケーター以外にも、プログラマーによって独自開発されたインジケーターを使用することができるなど、MT4はカスタマイズ性にも優れています。
そんなMT4を使えるFX業者は、国内では数社しかありませんが、海外だとほとんどの業者で使用することができます。
MT4が気になる方は、MT4に対応しているFX業者をリサーチし、口座開設をしてみてください。
FXの注文方法
FXの注文方法には、以下の5種類があります。
・成行注文:即時注文を執行し、ポジションを保有する注文方法
・指値注文:購入したい希望価格を設定し、レートが希望価格に到達したら注文成立
・OCO:指値注文で購入価格を設定し、逆指値決済の価格を同時に設定する注文方法
・IFD:指値注文で購入価格を設定し、指値決済の価格を同時に設定する注文方法
・IFO:指値注文で購入価格を設定し、指値決済と逆指値決済の3つを同時に設定する注文方法
このように注文方法が多くてややこしいと思うかもしれませんが、注文方法は簡単です。
成行注文
取引したいチャート画面上で右クリックし、注文発注⇒新規注文の順にクリックします。
発注画面が表示されるので、取引数量を入力します。
注文種別のプルダウンをクリックし、「成行注文」を選択します。
「成行買い」か「成行売り」のどちらかをクリックすると、注文完了となり即時ポジションを保有することができます。
指値注文(OCO・IFD・IFO注文も指値注文から)
発注画面の表示までは成行注文と同じです。
発注画面が表示できたら、注文種別のプルダウンをクリックし、「指値注文」を選択します。
つぎに下側の「注文種別」から「Buy Limit」「Sell Limit」「Buy Stop」「Sell Stop」のいずれかを選択します。
・Buy Limit 指値買い 現在より低い価格で買い注文の予約
・Sell Limit 指値売り 現在より高い価格で売り注文の予約
・Buy Stop 逆指値買い 現在より高い価格で買い注文の予約
・Sell Stop 逆指値売り 現在より低い価格で売り注文の予約
「注文種別」を選択したら、「価格」を入力し、「発注」をクリックすると注文完了となります。
なお、「指値決済」や「逆指値決済」が決まっているのであれば入力することでOCO・IFD・IFO注文を行うことができます。
FXの決済方法
つぎに、FXの決済方法について解説します。
・成行決済:即時決済を執行し、ポジションを手放す決済方法
・指値決済:売却したい希望価格を設定し、レートが希望価格に到達したら決済成立
・逆指値決済:レートが逆行した場合に損失を少なくするための決済方法
以上の3つの決済方法がありますが、いずれもとくに難しい操作はありません。
成行決済
ターミナルを開き、取引中のポジションの損益額の右側の「×印」をクリックします。
これだけで成行決済は完了となり、損益を確定させ、ポジションを手放すことができます。
指値決済/逆指値決済
ターミナルを開き、取引中のポジションにマウスカーソルを合わせ、右クリック⇒注文変更または取消の順にクリックします。
発注画面が表示されたら、注文種別のプルダウンから「注文の変更または取消」を選択します。
指値で決済したい価格(逆指値で決済したい価格)をそれぞれ入力します。
価格を入力すると、グレーアウトしているボタンが有効化されるので、クリックすると決済注文が完了となります。
まとめ
ここまでMT4における注文方法と決済方法について解説してきました。
FXの取引を行ううえで、注文方法や決済方法を知らないまま始めることは、アクセルやブレーキを知らないまま車に乗ることと同じです。
難しい操作はまったくありませんので、取引方法がいまいちわからない方は本記事を参考にして、再度チャレンジしてみてください。
また、実際のお金で取引を行うのが不安という方は、トレードに慣れるためにデモ口座を開設し練習してみることをおすすめします。
以上。
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