今回は、患者・医療従事者事業者向けの治療用アプリ開発を行っているサスメドを紹介します。
ずっと赤字続きでしたが、近いうちに黒字化する可能性があり、個人的にテンバガー候補として注目しております。
今後の将来性について、事業の分析を中心に予想していきたいと思います。
最後まで読んで頂けると幸いです。
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。
サスメドの特徴
[10秒でわかるサスメドの特徴]
・2015年創業のベンチャー企業
・治療アプリの開発、販売
・2023年6月期は赤字幅縮小
・文科省より科学研究費助成事業指定研究機関として承認される
・不眠障害治療アプリが厚労省から医療機器製造販売の承認を取得
・不眠障害治療アプリの保険適用は見送られて株価下落
・株価は乱高下
サスメドの事業内容
<DTxプロダクト事業>
・患者、医療従事者向けの治療用アプリの開発
→不眠障害治療アプリ、耳鳴治療用アプリなど
<DTxプラットフォーム事業>
・医薬品開発の効率化を推進する「サスメドシステム」の提供
→ブロックチェーン技術を利用した臨床試験システム
治療用アプリの特徴
(出典:サスメド)
<治療アプリの特徴>
・治験で医学的エビデンスを取得
・販売するのに厚労省の承認が必要
・医師が診断し処方を受けた患者のみ利用可能
・医師へのマーケティングのみ
・医療機器なので高価で販売
販売には厚労省の承認が必要で、ヘルスケアアプリよりも販売へのハードルは高いですが、承認を一旦受けると、高価で販売できるので大きな収益が見込まれます。
不眠障害治療アプリの販売が承認
(出典:サスメド)
2022年2月にサスメドが開発した不眠障害治療アプリが厚労省から販売承認がおりました。
これにより、提携先の塩野義製薬と学会セミナーや特設サイトでのプロモーション活動を開始していきます。
ですが、
保険適用に関しては、同アプリの医学的有用性が示されていないとして保険適用が見送られてしまいました。
この発表を受けてサスメドの株価はストップ安の大幅下落しました。
今後は保険適用を取得する枠組みなどを再検討し、将来的に保険適用を目指すとしています。
このニュースは、サスメドにとっても投資家にとっても大きなショックとなりました。
治療用アプリ市場の今後の将来性は?
富士経済のプレスリリースでは、日本の治療アプリ市場規模は2021年時点で約1億円、2035年には約2,850億円と2021年に比べて2,850倍にまで成長すると予測されています。
治療アプリは、患者の行動変容に働きかけ、これまでの服用や医療機器での治療では対応できなかった部分にアプローチできる治療法です。治療用アプリの市場はまだスタートしたばかりで、今後さらなる発展が期待できます。
業績について
(出典:株探 https://kabutan.jp)
業績については、売上は順調に伸びてきておりますが、利益に関してはずっと赤字が続いております。
治療用アプリをリリースし、それが花開けば大きな利益となってくると思います。
財務状況については、2021年12月にIPO(新規上場)し、約35億円を調達しておりますが、2023年9月時点でも現預金は減っておらず約50億円の現預金がありますので、財務状況は良好といえます。
現預金は潤沢にありますので、今後もアプリ開発等、持続的に研究開発を進めていけると思います。
医療系ベンチャーは、資金難による破産が一番怖いのですが、サスメドは財務状況からしてすぐの破産はなさそうですね。
株価について
(出典:株探)
上場日:2021年12月24日
初値:1,500円(公開価格は1,410円)
株価は乱高下していますので、投資家としてはかなり難しい銘柄であることは間違いないです。
直近では、不眠障害治療アプリの保険適用の見送りで株価が大暴落しております。
ですが、治療用アプリ市場は今後も拡大していくと思いますので、株価は持ち直してくると思っています。
チャート分析の記事はこちら↓
株・FXで必須のテクニカル分析(指標)の意味をわかりやすく解説!
まとめ
<サスメドのまとめ>
・不眠障害治療アプリの保険適用の見送りで株価が大暴落
・科学研究費助成事業指定研究機関なので、公的資金によって研究開発費の負担減
・財務状況は良好で、持続的に研究開発を進めることができる
→すぐに破産することはなさそう
・治療用アプリ市場規模は2035年には2,850億円予測
以上。
ありがとうございました。