株知識

好業績発表ブイキューブの株価下落の原因とそれから学ぶ最適な投資行動

今回は本決算で好業績を発表したにも関わらず株価が下落したブイキューブについて記事にしたいと思います。

僕も株を保有しているんですが、今回のブイキューブの株価下落がすごい勉強になりました。

好業績でも株価は下がることもあるんだという一例を紹介します。

※投資は自己判断、自己責任でお願いします。

株価下落の原因

ブイキューブという会社は、テレビ会議や遠隔教育・医療、オンライン説明会などといったビジュアルコミュニケーションサービスを手がける会社です。

このコロナ禍によるテレワークの推進により一気に需要が増えて、急成長しました。

2021年2月12日に本決算が発表されました。同時に来期の決算予想も発表。


(出典 株探 https://kabutan.jp

今期の業績はテレワーク推進もあって、売上、利益共に大幅に上昇し過去最高の業績です。

来期においても過去最高を更新する予想です。

この業績は株価に織り込み済みとはいえ、すごい業績を出したんで株価は上昇するだろうと思った個人投資家は多いと思います。
僕もその1人です。

では、実際はどうでしょう。

決算発表後の1週間の株価です。

日付 終値(円) 前日比(円) 前日比(%)
2/15 3,085 +25 +0.8
2/16 2,924 -161 -5.2
2/17 2,880 -44 -1.5
2/18 2,737 -143 -5.0
2/19 2,683 -54 -2.0

決算発表後の1日目は+25円とプラスでしたが、その後は続落です。

なぜなのか?

①大株主である官民ファンドが大量に株を売却
②機関投資家による空売り
③個人投資家が株価下落に煽られて売りが先行

株価が下落した原因はこの3つかなと思います。

ブイキューブの大株主である地域中核企業活性化投資事業有限責任組合が決算発表後に数日かけて100万株近くを売却していました。

いわゆる官民ファンドが、大量に株を売却してたんです。なぜこのタイミングで売却したのかはわかりませんが、官民ファンドといえども利益を出さないといけないし、組合の解散期限があるからではないかと思います。

その官民ファンドの動きを受けてかどうかわかりませんが、ゴールドマンやモルガンといった外国の機関投資家が空売りをかけていました。

好業績なのに一向に株価が上がらないので、個人投資家たちにも不安が募り損切りや利確する人たちが増えていったのではないかと思います。

株価下落の原因から学ぶ

ここで1つ疑問に思ったことは、なぜ機関投資家は空売りをしたのか?ということ。

僕もブイキューブの株を持ってたんで、「なんでやねん」って思い、すごいムカつきましたが冷静になって考えたんです。

機関投資家は半端ないお金と情報量を持っていて、ブイキューブクラスの時価総額であれば株価をある程度は操れるということ。
同時に個人投資家の動きも操れるってことですね。

前にホリエモンが「個人で株式投資なんてやるもんじゃない。金持ちが勝つに決まってるんだから」と言っていました。
なんとなく今回の件でホリエモンの意見がわかったような気がします。

話を戻すと、モルガンやゴールドマンサックスの連中は、ブイキューブの株を官民ファンドが売却しているのことをいち早く察知して空売りをかけたのではないかと思うのです。
(前々から空売りを考えてたかもしれませんが。)
個人投資家はその情報のスピードにはついていけないッス。

それともう1つ、ブイキューブに対して将来的な不安があったのではないかと思うのです。
テレワークなどコロナ禍においてはブイキューブの追い風になるのですが、コロナ明けではどうなるのか。中長期的な成長が見込めるのかと思った時に、かなり不安が残るのも事実です。
特に外国の機関投資家は、先の先を考えて行動しますから、不安がある銘柄を見切るのも早いですよね。

今回の経験で学んだこと!

⑴好業績でもチャートを見て下落サインが出たら躊躇なく損切りする
⑵機関投資家の行動の逆をしない(逆らわない)
⑶中長期的な成長が見込める銘柄を買う

好業績でもチャートを見て下落サインが出たら躊躇なく損切り

投資で「勝ち組」と言われる人たちはやっぱり損切りが早いのかなぁと思います。
株式投資においてはファンダメンタルとチャート分析をセットで考えるのが基本で、重要度としてもフィフティフィフティ(50%ずつ)で常に考えないといけないなぁと改めて思いました。
僕みたいな甘ちゃんは、好業績というのが頭にあってチャートの下落サインを見て見ぬふりをしてしまいました。なので、高値圏で買った株をギュッと握りしめてます。こうなると、もう身動きできません。
その前に早めの対処をするのが大事ですね。

機関投資家の行動の逆をしない(逆らわない)

これは、個人が機関投資家には絶対に勝てないことをしっかり認識しないといけないということですね。
連中の情報量やスピードには個人レベルでは到底太刀打ちできないっス。
機関投資家が空売りを仕掛けてるのに、そろそろ上がるだろうと買いに走るのは、朝倉未来に喧嘩を売るようなもんですからね。
逆の行動を取らないことですね。
このブイキューブにしても、どこまで株価が下がるかわからないですよ。
どうせ連中は、個人投資家の売りが一服したところで買い戻すんでしょうね。
僕ら個人投資家は、機関投資家の手のひらで踊らされていると思って行動した方がいいですね。

中長期的な成長が見込める銘柄を買う

旬な銘柄を狙うのもありなのですが、今回のブイキューブのように機関投資家の戦略によって急に株価が下がることがあるし、それを読むのはかなり難しいです。なので成長が持続しそうな銘柄を選んだ方がいいと思いました。
その方がリスクを抑えられると思いますし、長期投資という選択肢も増えます。
銘柄を選ぶ際は、必ずホームページをチェックすることをオススメします。成長株は特に中長期的な戦略がホームページに載っている企業もたくさんありますので、そこでしっかり見極めたいところです。
個人的には、技術力が高いことはもちろんのこと、他業種とコラボしやすい技術やサービスを持っている企業がいいですね。他業種とコラボしやすいと言うことは、その技術やサービスに無限の広がりの可能性がありますからね。

まさにそういう企業を1つ紹介します。記事にしているのでよかったら見てください!
飛躍的な成長が期待できる銘柄を見つけた!(株)オプティム[3694]

まとめ

最適な投資行動
①株を買う時も売る時もファンダとチャート分析の両方を重視した上で行い、早めの損切りは超重要な投資行動!
②機関投資家と逆の動きをしない(逆らわない)!
③中長期的な成長が見込める銘柄を買う!

以上。