東証マザーズ
証券コード:4448
今回は、ビジネス向けチャットサービスを提供しているChatworkという会社を紹介します。
ビジネスチャットは今、テレワーク需要の高まりによって拡大中なので、要注目だと思っています。
個人的にはテンバガー候補の1つですね。
今回の記事を参考にして頂けたらうれしいです。
※投資は、自己判断、自己責任でお願いします。
Chatworkの概要
Chatworkは、ビジネス向けチャットサービスを提供している会社です。
セキュリティソフトの販売代理店事業も行なっていますが、これは売上の1割程度の事業となっており、会社としてもそこまで事業を拡大していく感じではないです。
なので、同社の成長性や将来性を見る時は、チャットビジネス事業だけを見ていればいいのかなぁと思います。
ビジネスチャットは、今までのコミュニケーションツールであった電話やメールやFAXなどに変わり、チャットを利用することで仕事をより効率的に進めていこうというのが狙いです。。
(出典 Chatwork)
例えば、メールなんかのやりとりでは、最初に堅苦しい挨拶文を載っけてからようやく本題を書いたりしてかなり非効率でした。
これをチャットでやれば、過去のやり取りや参加メンバーも表示することもできますし、伝えたい部分だけをすぐに伝えることができます。
あと、複数人と同時にやり取りできるので、情報共有がスムーズにできます。
会議なんかで活躍できますね。
(出典 Chatwork)
ビジネスチャットの需要は年々増加傾向であり、これからも成長していく事業だと思います。
Chatworkサービスの利用者が増加中
(出典 Chatwork)
上のグラフを見て頂けたらわかるように、登録者数とDAU(1日あたりのサービス利用者数)が右肩上がりで、素晴らしい伸びをしています。
これにより、下記のグラフで表示していますが、同社の売上は右肩上がりとなっております。
(出典 Chatwork)
業績について
(出典 株探 https://kabutan.jp)
業績に関しては、売上は右肩上がりで順調に推移しております。
ですが、利益に関しては黒字と赤字を繰り返していて不安定な状況が続いております。
2021年12月期は売上は38%増なのですが、利益は赤字に転落しています。
これは、事業拡大に伴って人件費の増大と広告宣伝費を大幅に増やしたことによるものです。
今後の同社の方針は、ガンガン広告宣伝費を使ってチャットワークの認知度を高めていき、とにかくシェアを取っていく方向のようです。
利益は一旦は度外視して、売上をガンガン伸ばしていこうとしています。
(出典 Chatwork)
今は将来につながる投資を行なって売上を伸ばしていき、ある程度シェアを獲得したら利益創出フェーズへと移行するとのことです。
業績の見方についての記事はこちら↓
株探を使って業績を分析する方法(成長株編)簡単にサクっと分析!
増資による資金調達
2021年12月1日に増資をすると発表しました。
増資は株の希薄化により株価が急落することが多いのですが、将来的にプラスになる増資であればすぐに株価は回復します。
資金調達したお金の資金使途が重要になってくるわけです。
それでは、Chatworkの場合はどうなんでしょう。
<資金使途>
・認知度向上のための広告宣伝費→835百万円
・組織強化のための人件費及び人材採用費→835百万円
・M&A及び資本提携→300百万円
資金調達したお金は全て、今後の成長に向けた投資として使われるようです。
借金返済に使うなどのマイナス材料はありません。
株主としては評価して良いお金の使い道だと思います。
「積極的にシェアを取りにいって売上をガンガン伸ばしていきますよ!」という意気込みが伝わってきます。
ただ、「利益に関しては期待できないのですいません」って感じですかね。
これは仕方ないと思いますので、株主としては目をつぶるしかありません。
株価チャートについて
上場してからのチャートを出しています。
(出典 株探)
一時は株価2,500円を超えた時期がありましたが、そこをピークに株価は急落しています。
その後も、赤字転落と増資により、株価は低調に推移しています。
ですが、ビジネス向けチャットサービスは今後も成長していくと思いますので、株価は上方向で考えています。
同社の投資を考えるときは、積極的にシェアをとって売上を伸ばしていく戦略を取っていますので、売上の伸びが重要だと思っています。
また、M&Aや資本提携も行なっていくということなので、そのシナジー効果も期待したいところです。
今後のChatworkの業績と株価に期待したいです。
以上。