東証マザーズ
証券コード:7370
今回は、2021年6月にIPO(新規上場)したEnjinを紹介します。
Enjinは、中小企業のPR活動を支援するサービスを行っている企業で、かなり順調に成長しております。
そして、めちゃくちゃ収益性が高い企業となっております。
これからが楽しみな企業で、将来性があると思っています。
今回の記事を参考にして頂けるとうれしいです。
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。
Enjinの概要
Enjinは、中小・中堅企業、医療機関を対象としたPR支援サービスや顧客とメディアまたは決裁者(社長等)をつなぐプラットフォームサービスを提供している会社です。
<事業概要>
【PR支援事業】
・法人/経営者向け
→企業や組織の課題をPRの視点から分析し、企業のメディア露出をサポート
・医療機関/医師向け
→地方クリニックを中心としたPRサービスや健康・医療に関する情報発信をサポート
【プラットフォームサービス】
・メディアマッチングサービス
→メディア関係者と企業広報部をマッチングするサービス
・決裁者アポイントメントマッチングサービス
→社長や役員等、影響力の高い方と企業のセールス担当をマッチングするサービス
売上の比率ですが、PR事業が93%、プラットフォームサービスが7%となっております。
(出典 Enjin)
上のグラフを見ると、売上のほとんどがPR事業となっておりますが、新規事業のプラットフォーム事業も年々売上を伸ばしている状況です。
広告とPRの違い
個人的にEnjinは将来性があると思っているんですが、その理由として、PR活動の重要性に対する認識が高まっていることが挙げられます。
<広告とPRは異なるもの>
「広告」は一方的な発信になるので、信憑性に欠けるといったデメリットがありますし、それよりなによりコストがめちゃくちゃかかります。
一方、「PR」はメディアが発信者のため、第三者の客観的なメッセージが発信され、消費者の信頼度が「広告」に比べて格段と高くなります。
(出典 Enjin)
広告代理店 → 企業の広告を制作し、その広告が実際に掲載されるまでの業務を行う。
PR会社 → 企業や商品、サービスなどの情報をメディア側が発信する情報として取り上げてもらう活動を行う。
商品やサービスの宣伝をするときに、コストがめちゃくちゃ高い「広告」よりも「PR」を選択する企業がこれから増えていくのではないかと思っています。
現に、EnjinなどのPR会社の業績は伸びてきております。
Enjinは特に中小、中堅企業向けにPR支援を行っており、開拓余地がまだまだ大きい市場でビジネス展開しております。
(出典 Enjin)
市場規模がかなりデカいので、どんどん営業の人員を増やしていくのではないかと思います。
このビジネスは営業力がかなり重要なポイントだと思っています。
優秀な営業マンを育てるための教育システムの構築が重要になってきますね。
業績について
(出典 株探 https://kabutan.jp)
売上、利益ともに右肩上がりで順調に推移していると思います。
特に直近の2022年5月期の業績の伸び方が素晴らしいです。
中小・中堅企業を中心に新規開拓が好調ですし、既存顧客のリピート率も高水準でめちゃくちゃ順調のようです。(四季報情報より)
エクセレント!
コロナの影響で営業が制限されていたと思うのですが、制限された中でのこの業績は素晴らしいですね。
コロナが収束すれば、さらに業績が上向く可能性があると思います。
ただ、業績は営業力に左右されるビジネスなので、急激な売上減少があるかもしれません。
営業力頼みなビジネス構造になっているのが、Enjinの弱点であり課題だと思います。
驚異的な収益性!
Enjinの業績の大きな特徴として、めちゃくちゃ収益性が高いということですね。
(出典 株探)
営業利益率が39%!
ROEが32%、ROA24%!
これは驚異的な数字ですよ。
一般的に、ROEは10%以上、ROAは5%以上で優秀とされている中で、Enjinはこの数値を大きく超えております。
オーマイゴットです。
Enjinはかなり収益性が高い企業です!
ROE・ROAとは?
✴️ ROEとは、自己資本利益率の意味であり、株主から集めた資金を使ってどれだけ効率的に稼ぎましたかという指標になります
ROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
✴️ ROAとは、総資産利益率といい、総資産からどれだけ利益を生み出したかを示す指標です。
ROA(%)=当期純利益 ÷ 総資産 × 100
財務について
(出典 株探)
自己資本比率が80%近くあり、全く問題ありませんね。
現預金も30億円くらいあるので、資金的にもかなり余裕があります。
財務はかなり健全だと思います。
今のところ、言うことナッシングです(笑)
株価チャートについて
2021年6月に上場してからの株価チャート(日足)を出しています。
(出典 株探)
業績も良い、財務も良い、収益性が高いということで、上場してから株価は上昇し高値5,220円をつけました。
しかし、高値をつけた後、そこから急激に下落をしています。
2022年はアメリカの利上げもありますし、グロース株にとって厳しい相場となるのは確実で、Enjinも例外ではありません。
いくら業績が良くても、金利が上昇している局面ではグロース株は特に厳しいです。
テクニカル分析についての記事はこちら↓
株・FXで必須のテクニカル分析(指標)の意味をわかりやすく解説!
まとめ
<Enjinの特徴>
・営業力(提案力)が重要のビジネス
・開拓余地が大きいので、まだまだ伸びる可能性あり
・収益性がめちゃくちゃ高い
・財務面は全く問題なし
Enjinは将来性があり、今後が楽しみな会社です。
ただ、業績は営業力次第なので、売上が安定しないというリスクもあると思っています。
業績の推移に注意してトレードする必要があります。
以上。
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