東証プライム
証券コード:8001
今回は、「商社最強株」である伊藤忠商事を紹介します。
業績の安定感は業界でもNo.1ですし、高配当でもあるので取り上げてみました。
株初心者にもおすすめですし、長期投資向きだと思っています。
今回の記事を参考にして頂けるとうれしいです。
※投資は、自己判断、自己責任でお願いします。
伊藤忠商事の特徴
【伊藤忠商事の特徴】
・非財閥系で同業に比べ資源・エネルギーの依存度が低い
・業績の安定感が抜群
・稼ぐ力がすごい(ROE、ROAが高い)
・時価総額が業界No1
・大型の高配当利回り株
・ファミリーマートを完全子会社化
まぁ、伊藤忠商事の特徴を上げるとこんな感じですね。
秒で特徴がわかって頂けたと思います。
伊藤忠商事の一番の特徴は、なんと言っても、非財閥系で同業に比べ資源・エネルギーの依存度が低いってことですね。
この特徴は絶対におさえておきたいですね。
資源・エネルギーってうまくいけば、莫大な利益になるんですが、逆に失敗すればかなりの損失を出してしまい、場合によっては業績が赤字になることもあります。
例えば、三菱商事は2016年3月期に資源バブルの崩壊で1493億円の純損失を計上するなど、初の赤字に沈んでいます。
また、三井物産でも、石油・ガス事業の複数のプロジェクトで475億円の減損を2020年3月期に計上しています。
また同じ期に、丸紅も、石油・ガス開発で1313億円の減損を計上しました。
その点、伊藤忠商事は、リスクの高い資源・エネルギーの依存度が低いため、業績が非常に安定していますね。
ここが、他の大手商社とは大きく違うところです。
そして、僕が「商社最強株」と呼ぶ理由は、2021年3月期において、株価、時価総額、純利益の3つでトップとなる「3冠」を初めて達成したからです。
ワンダホーですよ。
ちなみに時価総額のベスト5はこちら
<順位> | <企業> | <時価総額> |
1位 | 伊藤忠商事 | 5兆6358億円 |
2位 | 三菱商事 | 5兆4095億円 |
3位 | 三井物産 | 4兆1255億円 |
4位 | 住友商事 | 2兆385億円 |
5位 | 豊田通商 | 1兆7348億円 |
(2021年9月17日時点のデータ)
それでは初の「3冠」を取った伊藤忠商事の業績ををみていきましょう。
業績について
(出典 strainer)
2019年3月期に売上が大きく伸びているのは、国際会計基準で収益認識基準などを変更した新ルールを適用した影響ですね。
2021年3月期は、繊維、自動車の販売不振の影響で減収になっておりますが、同業他社よりも落ち込みはかなり小さいです。
経常利益が前年比26.9% 減、最終利益が前年比21.2% 減で利益が落ち込みましたが、本業の儲けである営業利益は前年よりも1.0% 増の4,408億円を計上し、過去最高の数字です。
ちなみにライバルである三菱商事の2021年3月期は、経常利益が60.9%減、最終利益が67.8%減となっており、大幅に業績が落ち込みました。
そして伊藤忠商事の2022年3月期の予想ですが、最終利益だけが出ています。
(出典 株探 https://kabutan.jp)
最終利益は、過去最高の8,200億円の予想です。
すばらしいです!
そりゃ株価が上がるしょ。
そして、伊藤忠商事は稼ぐ力がすごいんです。
(出典 株探)
2021年3月期で、ROEが12.72%、ROAが3.63%もあります。
これは、同業他社と比べてかなり高いです!
ちなみに、
三菱商事のROEは3.18%、ROAが0.94%
三井物産のROEは8.00%、ROAが2.76%
同業他社と比べても、伊藤忠商事の稼ぐ力がすごいことが数字を見れば明らかですね。
ROEは、投資家がかなり気にする数字なので、チェックした方がいい指標ですね。
ROE・ROAとは?
✴️ ROEとは、自己資本利益率の意味であり、株主から集めた資金を使ってどれだけ効率的に稼ぎましたかという指標になります
ROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
✴️ ROAとは、総資産利益率といい、総資産からどれだけ利益を生み出したかを示す指標です。
ROA(%)=当期純利益 ÷ 総資産 × 100
次に気になる配当を見てみましょう!
配当について
配当:94円(2022年3月)
配当利回り:2.64%
配当性向:32.6%(2021年3月)
<配当の推移>
(出典 伊藤忠商事)
配当は、6期連続の増配です。
そして、5年連続で自己株式取得を実行しており、今後も継続的に行っていくものと思われます。
株主還元に積極的で、投資家としてはうれしいですね。
あと、2023年度までに100円の配当金を目指しているとのことです。
業績も好調ですし、配当金100円はやってくれると思っています。
配当に関しても、今後も楽しみな銘柄だと思います。
株価チャートについて
10年間のチャート(日足)を出しています。
(出典 株探)
長期間にわたって、株価が右肩上がりなので、マジで素晴らしいです。
2021年9月時点ですが、株価は3,500円あたりを推移しています。
PERは10倍以下なのでまだまだ割安な状態ですね。
2022年3月期の業績も好調を維持しているようなので、株価は上方向で見ていいと思います。
チャートを見ても、本当に長期投資向きだなぁと思いますね。
テクニカル分析についての記事はこちら↓
株・FXで必須のテクニカル分析(指標)の意味をわかりやすく解説!
まとめ
【伊藤忠商事をおすすめする理由】
・高配当で今後も増配の可能性が高い
・株価は長期にわたり右肩上がり
長期投資向きで、株初心者におすすめです!
以上。