東証マザーズ
証券コード:7096
今回は国内シェアほぼ100%の事業を展開しており、今後においてかなり将来性がある企業を紹介します。
その企業は、再生医療を目的とした「さい帯血」の分離・保管をおこなっているステムセル研究所という会社です。
設備投資もほぼ完了している状態なので、今から利益が伸びてくると思っています。
今回の記事を参考にして頂ければうれしいです。
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。
ステムセル研究所の概要
ステムセル研究所は、再生医療を目的とした『さい帯血』の分離・保管をおこなっている企業です。
「さい帯血」とは、へその緒を流れる血液のことで、出産時にのみ採取することができる超貴重な血液になります。
【さい帯血の特徴】
・血液や神経などに分化する「幹細胞」が豊富に含まれている
・母子ともに痛みや危険を伴わずに採取可能
・ガン化のリスクが少ない
・外部環境による影響(遺伝子変異)が少ない
・増殖性に優れている
さい帯血は、「白血病」「脳性麻痺」「自閉症」「小児難聴」などの治療が難しいとされている病気の治療に役立つ可能性があります。
この「さい帯血」を将来、赤ちゃんや家族を『重大な病気から守る』ために保管する方が増えています。
ステムセル研究所は、この貴重な『さい帯血』の採取・保管を民間でおこなっている会社で、その国内シェアはほぼ100%となっております。
(出典 ステムセル研究所)
さい帯血バンク事業は、採取設備や保管設備など、かなりの設備資金がかかる事業のため、参入障壁はかなり高くなっております。
ステムセル研究所は、その莫大にかかる採取・保管設備がすでに整っており、今後の新たな設備投資は最小限で済みます。
(出典 ステムセル研究所)
必要な設備投資はほぼ終了しておりますので、これからは利益が得やすい環境になってきたと思います。
そして、このさい帯血バンクは、世界的に見て日本はかなり遅れている分野で、これからの市場拡大が見込めます。
(出典 ステムセル研究所)
日本のさい帯血の採取率は0.9%と非常に低いですが、これを中長期的には10%に引き上げる目標を立てております。
他国では、医療だけでなく美容目的でも利用されており、かなり大きな市場になる可能性を秘めていると思っています。
業績について
(出典 株探 https://kabutan.jp)
順調に業績を伸ばしていましたが、2020年3月期は減収減益になってしまいました。
これは、新型コロナウィルスの影響で、妊婦さんへの接触が制限されたことや母親学級で「さい帯血バンク」の案内が出来なかったことが主な要因ですね。
そこでステムセル研究所は、新たなマーケティング戦略をおこなっています。
(出典 ステムセル研究所)
デジタルサイネージやQRチラシ等を利用したり、Web広告配信を積極的に行ったりと、マーケティング・チャンネルの多様化を推進しました。
その結果、「さい帯血バンク」の認知度はかなり上がったと思います。
新たなマーケティング戦略により、2022年3月期の業績は回復傾向です。
アフターコロナでは、リアルとデジタルの融合で成長速度が加速すると思っています。
財務について
(出典 株探)
自己資本比率が41%で、若干低い水準ではありますが、全く問題ないと思っています。
財務の中身を見ると、流動負債の大半は前受金となっており、この前受金のほとんどが保管料で、将来的には売上に振替られるものです。
なので実際の財務状況は非常に健全だということです。
株価チャートについて
上場してからの株価チャート(日足)を出しています。
(出典 株探)
かなり将来性があるということで、株価は高値を維持していたのですが、アメリカの金利上昇により株価は下落しております。
ですが、業績が回復していますし、アフターコロナではさらに成長が加速すると思っていますので、株価は上方向で考えています。
ただ、アメリカの利上げもありますので、マザーズ指数を見ながらのトレードになりそうですね。
個人的には、グロース相場が来るまでは手を出さないようにしたいと思います。
テクニカル分析についての記事はこちら↓
株・FXで必須のテクニカル分析(指標)の意味をわかりやすく解説!
最後に
最後に「さい帯血バンク」の料金について書いておきます。
(出典 ステムセル研究所)
さい帯血保管の技術料:190,000円
さい帯保管の技術料:100,000円
保管料に関しては、どちらも5,000円/年になります。
契約年数は1年、10年、20年から選べます。
ほとんどの人が10年あるいは20年の長期契約を選んでおります。
さい帯血を10年間保管する場合、合計で240,000円になります。
ご参考までに。
以上。