銘柄分析

塩野義製薬の株価を分析!新型コロナのワクチンや治療薬に期待です!

今回は、塩野義製薬[4507]を紹介します。

まず、この会社の営業利益率なんですが、はっきり言ってやばいですね。
40%近くあります。

めちゃくちゃ効率良く稼いでいる上に、開発力もすごいです。

今後の株価の上昇が期待できると思ったので、分析していきたいと思います。

※投資は自己判断、自己責任でお願いします。

塩野義製薬の営業利益率はなぜ高い?

まず、塩野義製薬の業績を見て見ましょう。


(出典 株探 https://kabutan.jp

2019年3月期に過去最高の業績を出しましたが、その後は2期連続の減収減益です。

ですが、製薬会社の中では業績が安定している方だと思います。

世界的にみて、塩野義製薬は決して大きな製薬会社ではありません。
武田薬品工業の5分の1以下の規模です。

医薬品の研究開発は資金がメチャクチャかかるというのに、資金力に劣る同社がここまでの業績を上げるのは素晴らしいと思います。

そして、塩野義製薬の業績で最も注目すべき点が営業利益率です。


(出典 株探)

営業利益率が40%近くある非常に珍しい企業です

とんでもない数字ですよ!これは。

塩野義製薬の営業利益率が高い理由は何でしょうか?

2017年9月23日の日経新聞で「塩野義製薬『手代木流』で10年先も勝つ」という記事があり、そこに同社の営業利益率が高い理由が書いてありました。

日本経済新聞の「塩野義製薬『手代木流』で10年先も勝つ」(2017年9/23)を引用

 

HIVフランチャイズは塩野義と英グラクソ・スミスクライン(GSK)が01年に設立した米合弁会社で開発した「テビケイ」など抗HIV(エイズウイルス)薬のことだ。手代木氏が合弁事業を仕切り開発も順調だったが、09年に事件が起きた。GSKが米ファイザーと抗HIV薬の開発会社「ヴィーブヘルスケア」を共同で設立、塩野義との合弁会社株をそこに移したのだ。

世界の二大製薬会社が手を組み、塩野義ははしごを外された格好だが、手代木社長は慌てずに妙手を打った。

実は最初のGSKとの契約時に合弁会社のGSK持ち分を買い取れるコールオプションを盛り込ませていた。怒りにまかせてファイザーとの提携を邪魔できたが、逆に塩野義の持ち株をヴィーブに移して10%の株式取得を提案。ロイヤルティーも売上額の10%台後半という好条件を引き出した。交渉で買い取り権を巧みに使い、圧倒的に有利な条件を引き出した。

日本の医薬品大手首脳も「株の取得なんて普通は思いつかない。GSKやファイザーと互角に渡り合えるとは驚きだ」と語る。塩野義はファイザーとGSKが抗HIV薬の販売を増やす中、経費をかけず、ロイヤルティー収入と年100億円以上の配当金を受け取る。今後も有力な新薬が相次ぎ登場するため、安定した収益を続けられる。

出典:日本経済新聞

 

塩野義製薬の営業利益率が高いのは、ズバリ、ロイヤリティー収入があるからです。

社長の手腕により、抗HIV薬のロイヤリティー収入(売上の10%以上)が安定的に入ってくるように契約をしたということです。

ファイザーとGSKが抗HIV薬を売れば売るほど、塩野義製薬はコストをかけずに、ロイヤリティー収入がバンバン入ってきます

塩野義製薬の売上高の4〜5割はロイヤリティー収入であり、ロイヤリティー収入のうち約80%は抗HIV薬です。

このロイヤリティー収入が、塩野義製薬の大きな収入源であり、同社の営業利益率が高い理由です。

新型コロナのワクチンや治療薬に期待

塩野義製薬は、新型コロナに対する取り組みも積極的です。


(出典 日本経済新聞)

2021年5月10日に、手代木社長は、開発中の新型コロナウィルスのワクチンについて、最終段階の大規模な治験(臨床試験)と並行する形の条件付きの承認が得られれば、年内に実用化できる見通しであると明かしました。

すでに年間1千万人分の生産体制を構築しており、年内には3千万人分以上への供給力引き上げを目標としています。

ワクチンは、供給量からみて、ファイザー製やモデルナ製が今後も主流になってくると思われますが、「国産ワクチンの実用化」となれば、そのインパクトはかなり大きいと思います。

さらに同社は、新型コロナの治療薬も開発中です。

個人的には、ワクチンよりも治療薬の方に大きな期待をしています。


(出典 化学工業日報)

この記事によれば、新型コロナウィルスの治療薬の治験を2021年度中にも開始したいとの考えを明らかにしています。

これが承認されれば、すごいニュースになると思います。

新型コロナウィルスは、ワクチンによって感染拡大を防ぐことができますが、コロナウィルスが全くなくなることはありません。

新型コロナウィルスとの戦いは、まだまだ長く続きますし、そうなれば必ず治療薬が必要になってきます。

中堅の製薬会社が、ワクチン及び治療薬を作ったのはすごいことであり、今後の展開に期待したいですね。

財務面と配当について

[財務について]


(出典 株探)

財務に関しては、全く問題なしで、健全中の健全です。

自己資本比率は50%以上あれば健全と言われる中で、塩野義製薬は80%以上ありますので超優秀だと思います。

しかも有利子負債もほとんどなく、剰余金もしっかりあるので、強固な財務基盤を築いていると思います。

[配当について]

年間配当は110円です。
(中間55円、期末55円)

100株保有の場合は11,000円を受け取れます。

配当権利月:3月9月

配当利回り:1.94%(税引後)

配当性向:29.6%

塩野義製薬は、9期連続で増配をしています

株価チャート

10年間のチャートです

(出典 株探)

過去10年間のチャートを出していますが、ここ5年間は5,000円から7,000円の間を株価が動いていて、なかなか上に上がらないなぁという印象です。

業績も安定していて、財務内容も優秀なので、もっと株価が上がってもよさそうなのですが。

直近の株価チャートです


(出典 株探)

直近のチャートは三角持ち合いの状態ですね。

この三角持ち合いは、株価が上がるか下がるかわからないチャートの形です。

ただ、新型コロナのワクチンや治療薬の治験が終わり、その後に承認されたとなれば、そのニュースのインパクトは凄まじいと思います。そうなれば、長年上がらなかった株価も上がると思います。

チャート的には、三角持ち合いからの上放れが、買いのタイミングですね。

株価的にも楽しみな企業です。

以上。

ありがとうございました。