今回はSaaS関連銘柄のサイボウズを紹介します。
投資家の井村俊哉さんが株を買ったということで話題になった銘柄ですね。
主力製品であるkintone(キントーン)はCM効果もあり、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
サイボウズは何をしている会社で今後の将来性はどうなのかを考察していきたいと思っています。
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。
サイボウズの特徴
[10秒でわかるサイボウズの特徴]
・業務を効率化させるソフトウェアの販売を行なっている会社
・製品売上を牽引しているのはkintone(キントーン)
→単価が課題
・キントーンは東証プライムに上場している企業の3社に1社が導入
→全体では32,800社が契約中
・広告宣伝(CM等)拡大で認知度アップ
→今後は製品理解を促進していく
・売上は右肩上がりで順調に成長中
・井村氏銘柄
事業内容
・グループウェア事業
→業務を効率化させるソフトウェア「kintone」「サイボウズoffice」「Garoon」「メールワイズ」を販売
・メソッド事業
→サイボウズの制度・風土改革をはじめとする様々な取り組みをもとにした講演、企業研修、組織コンサルティングサービス
<主力製品の売上高>
kintone→130億円
サイボウズoffice→53億円
Garoon→50億円
メールワイズ→8億円
サイボウズの売上を牽引しているのはkintone(キントーン)であることがわかります。
東証プライムに上場している3社に1社はこのキントーンを導入しております。
小売業、製造業、サービス業、金融業、建設業など幅広い業界で導入実績があり、最近では官公庁でも導入され始めています。
kintone(キントーン)とは何か?
サイボウズの売上を牽引しているキントーンとは何でしょう?
ざっくり言うと、ビジネスアプリ作成クラウドサービスです。
プログラミング作業なしで、日報・スケジュール管理・お問い合わせ管理・顧客管理・採用管理などの業務で実践的に使えるアプリを作成できます。
これまでは、エクセルで作成したデータをメールで共有するなど複数のツールを使用していましたが、キントーンではデータの入力、集計、共有、コミニュケーションの全てを1つのツールで行うことができます。
<キントーンの特徴>
・ノーコード(プログラミング知識がいらない)で誰でもアプリを作成できる
・拡張機能や外部連携、プラグインなどを活用すればアプリをカスタマイズできる
・セキュリティレベルが高い
・データの一元管理で業務の効率化できる
井村銘柄で話題
元芸人で著名投資家の井村俊哉さんは、サイボウズの大株主に名を連ねています。
井村氏の持株は22年12月末では99万2000株(持株比率2.16%)でした。
井村氏は、その後サイボウズの保有株式数を増加させております。
23年12月末では125万7000株(持株比率2.63%)となっております。
井村氏のサイボウズ株式数増加は投資家の間で話題になりました。
サイボウズがさらに注目されて株価にも影響がありそうです。
業績について
(出典:株探 https://kabutan.jp)
売上高は順調に推移しており、2014年以降は毎年15%以上の売上成長を継続しています。
利益に関して
2022年12月期で大幅減益がありますが、これは広告宣伝投資を拡大した結果です。
これによりキントーンの認知度が高まったので、この先行投資は成功だったと言えると思います。
2023年12月期では過去最高の業績で、高い利益率が特徴的です。
(出典:株探)
営業利益率は13.3%とかなり高く、ROEも31%もありサイボウズは稼ぐ力があるといえます。
配当について
1株配当推移
2021/12 | 12円 | 2023/12 | 14円 |
2022/12 | 13円 | 2024/12 | 15円 |
実績配当利回り:0.73%
配当性向:26.8%(2023/12)
株価チャートについて
(出典:株探)
過去10年間の株価チャートを出しています。
上場日:2000年8月
最高値:3,800円
最安値:819円
売上も順調に推移しており、今後の成長も期待できることから、個人的には買い候補にしております。
株価2,000円以下なら割安水準と考えています。
株価チャートの基本についての記事はこちら↓
株・FXで必須のテクニカル分析(指標)の意味をわかりやすく解説!
まとめ
<サイボウズのまとめ>
・売上を牽引している製品はキントーン
・ノーコード(プログラミング知識不要)で簡単にアプリ作成ができることがキントーンの強み
・2024年も高い収益性を維持
・著名投資家の井村氏が保有株式を増加
以上。