東証グロース
証券コード:5032
今回は、2022年6月8日にIPO(新規上場)したエニーカラーを紹介します。
かなり人気のIPO銘柄であり、今後の動向に注目が集まっています。
個人的にも、めちゃくちゃ将来性があると思っています。
エニーカラーのような将来性が抜群で、足元の業績も良い銘柄は中々ないですね。
公募価格:1,530円
初値:4,810円(公募価格比+3,280円 +214.4%)
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。
エニーカラーの事業内容
エニーカラーは、VTuberグループの「にじさんじ」を運営している会社です。
VTuberの育成やライブイベント、グッズなどの販売を行なっています。
(出典 ANYCOLOR)
<事業内容>
【Live Streaming事業】
→YouTube等の動画配信による収益(Googleアドセンス、メンバーシップ収益、Super Chat収益)
【ライブイベント事業】
→ライブチケットの販売
【コマース(コンテンツ)事業】
→グッズ、デジタルコンテンツ販売
【プロモーション事業】
→ゲームやアプリとタイアップ、企業案件など
売上の柱はコマース事業
4つの事業の売上構成を見ていきましょう。
一見すると、Live Streaming事業が一番売上を上げているのではないかと思ってしまいますが、実はコマース(コンテンツ)事業が売上の柱となっています。
<売上構成>
Live Streaming事業→22%
ライブイベント事業→7%
コマース(コンテンツ)事業→47%
プロモーション事業→18%
(出典 ANYCOLOR)
グッズ販売などを行なっているコマース事業が全体の売上の47%を占めております。
VTuber関連のグッズがめちゃくちゃ売れているみたいです。
全体の売上の約半分は物販で稼いでいることになります。
VTuber界のパイオニア
エニーカラーは、VTuberにいち早く目をつけて事業拡大を加速させた会社であり、VTuber界のパイオニアと言えると思います。
(出典 ANYCOLOR)
ANYCOLORが運営する「にじさんじ」のVTuberチャンネル数は業界No.1です。
「にじさんじ」は世界的に話題性がありますので、今後もチャンネル数は伸びていくと思います。
Twitterトレンドランキングで世界1位を獲得したり、YouTubeライブ最高同時視聴者数20万人超を達成したりと「にじさんじ」の勢いを感じます。
(出典 ANYCOLOR)
業績について
(出典 株探 https://kabutan.jp)
業績に関しては、素晴らしいの一言です!
エニーカラーは、2017年5月に設立しておりますが、2年後の2019年には黒字を達成しております。
早くから利益を出すのは単純にすごいです。
2022年4月期も素晴らしい数字を出しており、特に収益性が驚異的です。
(出典 株探)
2022年4月期の営業利益率は29%、ROEは56%と驚異的な数字です。
2023年4月期では、その驚異的な数字をさらに上回る予想です。
設立から4,5年でこの高い収益性を出した会社はあまり見たことがないです。
事業内容的にもまだまだ伸びる会社だと思いますし、本格的に成長していくのはこれからだと思っています。
ROE・ROAとは?
✴️ ROEとは、自己資本利益率の意味であり、株主から集めた資金を使ってどれだけ効率的に稼ぎましたかという指標になります
ROE(%)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
✴️ ROAとは、総資産利益率といい、総資産からどれだけ利益を生み出したかを示す指標です。
ROA(%)=当期純利益 ÷ 総資産 × 100
業績の見方についての記事はこちら↓
株探を使って業績を分析する方法(成長株編)簡単にサクっと分析!
財務について
(出典 株探)
自己資本比率が66.8%もあり、財務面は良好です。
長期借入金は3億円程度とあまりないですし、現預金もしっかりあります。
財務は健全と言えると思います。
まとめ
【ANYCOLORのまとめ】
・VTuber業界のパイオニア
・売上の柱はコマース事業(物販)
→全体の売上の47%
・高い成長性と驚異的な収益性
→ROE30%以上
・財務は健全
→自己資本比率66%
エニーカラーはめちゃくちゃ将来性があり、足元の業績も素晴らしい会社ですね。
VTtuber業界はまだまだこれからの業界ですので、今からが成長期だと思います。
あと、海外事業もかなり力を入れており、これから積極的に投資を行なっていき事業拡大をしていくと思います。
現に、海外VTuberビジネスに関して、英語圏におけるVTuberビジネス「NIJISANJI EN」の業績が絶好調のようです。
海外事業の業績も伸びて来れば、さらに注目度は増しますね。
成長株の中でも、ここまでの銘柄はなかなかお目にかかれないと思います。
あのホリエモンさんも将来性があると言っておりました。
エニーカラーの課題
最後にエニーカラーの今後の課題について書いておきます。
Live Streaming事業は、YouTubeで動画配信を行うことで、Googleアドセンスなどの収益を得ていますが、何らかの規約違反で動画配信ができないというリスクがあります。
他社の動画配信プラットフォームを利用している以上、これは常につきまとうリスクです。
YouTubeに依存している状況を、これからどのように改善していくかが課題だと思っています。
そしてもう1つの大きな課題があります。
VTuber業界は今後、競争の激化が予想されるので、エニーカラーが現在の地位を維持できるのかどうかです。
現在でも競合他社は複数存在しておりますし、これから新規参入してくる企業もあると思います。
このような厳しい環境の中で、今のような高い成長性を維持していけるのかどうかが今後の課題です。
2023年、2024年はエニーカラーの動向に注目です。
将来性が抜群にあるのは間違いないと思っています。
以上。