今回は、しまむらの株価が下がっている原因について考察していきます。
個人投資家は、逆張りが大好きなんだなぁと改めて思いました。
「落ちてくるナイフを掴むな」という格言があるように、逆張りはかなり危険な投資行動だと思っています。
でも、やっちゃうんだよなぁ〜・
人間だもの・・・
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。
しまむらの株価が下落した理由
①2022年2月期の決算予想が物足りない
②コロナショックの急落から株価を大幅に回復させてきた株が軒並み下落している
③機関投資家の空売り
①2022年2月期の決算予想が物足りない
しまむらは、郊外を中心に衣料品の店舗を多数展開しています。
国内では業界第2位です。
全身のコーディネートをしまむらの商品で済ます「しまラー」と言われる人たちもいて、一定の支持をえています。
しまむらが2021年2月期の本決算を発表しましたが、その発表後に株価が急落しました。
そのチャートがこちら
(出典 株探 https://kabutan.jp)
赤丸の部分が決算発表日で、その翌日に株価が前日比ー1,000円(ー7.8%)という大幅な下落となりました。
この大きな理由としては、2022年2月期の決算予想の数字が物足りなかったことですね。
(出典 株探)
2021年2月期の決算は増収増益で、かなりいい数字が出たなぁと思いました。
特に、利益の部分が大きく伸びているし、1株あたりの利益(EPS)も大幅に上がりました。
ただ、2022年2月期は、一応、増収増益ですが物足りない数字ですよね。
業績の伸びが鈍化しているのを嫌気して、株価は急落したんだと思います
②コロナショックの急落から株価を大幅に回復させてきた株が軒並み下落している
本決算の先陣をきる安川電機は、その後の株価に影響を与えると言われ、先行指標として見られています。
その安川電機が、決算発表の翌日に株価が急落するという「安川電機ショック」が起きました。
その後に控える、3月決算組はというと、まぁ、軒並み下落していましたね。
コロナショックの急落から、順調に株価を回復していった株がやられてましたね。
特に、グロース株なんかは、サプライズ決算を出しても下げられてたんで、めちゃくちゃ恐かったですね。
日本電産 → 今期最高益も、市場予測に届かずに株価が-5.1%の下落。
エムスリー → 好業績を発表したが、株価が-5.8%下落。
その他、好業績にも関わらず、株価が下落した銘柄が続出。
決算発表で株価が下落した理由は、銘柄によってさまざまな理由があるとは思いますが、コロナショックから、株価を上昇させてきた銘柄は、かなりのサプライズ決算を出さないと、株価は下げられることがわかりました。
これは、しまむらも言えることで、めちゃくちゃいい決算を出して、なおかつ、自社株買いなどの好材料がないと、株価は上がらなかったと思いますね。
特に、しまむらの場合は、決算発表前1ヶ月間の株価の伸びがすごく、その期待が大きかった分、決算予想の数字が物足りないんで、失望は大きかったんだと思いますね。
まぁ、決算またぎは慎重になった方がいいですねぇ。
③機関投資家の空売り
決算発表を受けて、株価が急落しましたが、その後も株価は下がり続けています。
機関投資家の空売りが気になり調べて見たんですが、4月はそうでもないんですが、5月に入ってから、機関投資家の空売りがかなり増えていました。
こうなってくると、株は上がりにくいですね。
なぜ、機関投資家が空売りしているのか、詳しくはわかりませんが、おそらく、中期経営計画の数字が、これまた物足りないと判断したのかなぁと思います。
(出典 しまむら)
上の数字を見て、なんとなくインパクトに欠けるかなぁと思いました。
機関投資家も、この数字じゃ納得しないぜってことで、空売りをかけたんだと推測します。
逆張りは危険!
しまむらの株価の動きを見て思ったことは、株価が下がっているのに逆張りをして株を買ってはいけないと強く思いました。
「落ちてくるナイフは掴むな」という格言があるように、下落している株は掴まない方がいいです。
ただ、個人投資家は逆張りが大好きという事実があります。
しまむらの株価が急落した後に、信用買いが急増していたんです。
(出典 株探)
おそらく、決算はいいのに「株価が下がりすぎ」と判断し、リバウンド狙いで信用買いをした個人投資家が増えたんだと思います。
もう1度チャートを見てみましょう!
(出典 株探)
上のチャートを見てわかるように、決算発表後の株価急落の後もなお、株価は下落を続けています。
緑の丸の部分が、信用買いが急増した箇所です。
その後も株価は下がり続けているんで、株価急落後のリバ狙いで信用買いをした方は、かなりの含み損を抱えることになっています。(すぐに損切りした方は助かりましたね)
ここからの展開ですが、さらに下落するか、それとも回復するかはわかりませんね。
ただ、決算自体はいいと思うので、いつかのタイミングで上昇するとは思います。
が、しかし、下落中は絶対に手を出してはいけないっスね。
株を買うのであれば、基本通りに移動平均線が上向いてから買った方がいいです。
今回のしまむらの件で学んだことは
「そろそろ上がるだろう」は危険な思考!ということですね。
以上。
ありがとうございました。
今回の記事で、安川電機の決算が先行指標として見れますと書いたのですが、その辺の話を詳しく書いていますので、良かったら見て下さい!
安川電機ショックから学ぶ!株価下落(急落)の原因と今後の投資行動